退屈な…と言ってしまってはいけないのだろうが。 日々学業に邁進していると唯一の楽しみは昼食の時間となってくる。
そのハズなのに俺は自分の弁当を見て肩を落としていた。
親友のザルガバースもその弁当に注目し、何と声を掛ければいいか戸惑っているようだった。
「何と言うかだな…」
「何も言わなくていい」
弁当は自宅で浪人生活を送っている兄がこしらえてくれたものだった。
忙しいだろうに、と今朝は玄関先でバッシュに感謝していたのだが。
「悪気は無いんだろうが…兄が気を利かせて作ってくれたのだ」
頭を抱えて吐露する俺のセリフを聞いて、
ザルガバースは飲んでいたつぶつぶポーションをブっと吐き出した。
弁当は美味しそうだった。
俺の好物も入っている。
ただ…キャラ弁だったのだ!しかもドレイスの!!
↓バッシュ作お弁当はこちら
※ここで語ろう、キャラ弁とわっ???
食べ物を使ってキャラクターの姿をお弁当に描くこと。
幼稚園などで子供がお弁当に飽きないようにお母さま方が工夫して
おかずを器用に配置しキャラクターを模した楽しいお弁当。
くわしくはネットで検索してみよう。
「ガブラスの兄上は器用な方…だ、な」
ザルガバースはそれを言うのが精一杯だったらしい。
こんなものがドレイスに見られたら俺は…俺はっ!!!
「お、ガブラス今日は弁当か?珍しいな」
お約束なタイミングでドレイスはやって来るし!!
俺は咄嗟に彼女に背を向け、慌てて妖しい弁当に覆い被さって隠した。
その様子を見てドレイスはたちまち頬を膨らませた。
「なんだ、ガブラス!何も隠す事ないではないか!
卿の弁当を奪って食べようなどとせんぞ!!」
「い、いや。そういう意味ではなくっ…!!」
弁解しようとしたが、ドレイスは腹を立てて去っていってしまった。
「なぜ…何故想いが空回りしてしまうんだ…。教えてくれ、ザルガバース!!」
「…知らん。取りあえず、弁当を食べたらどうだ?」
一連のやり取りに呆れたザルガバースは自分の昼食を食すのに集中することにしたようだ。
俺は自分の涙で塩味に変わった弁当をただただ空しく食べたのであった。
ちゃんと完食したぞ…?
↓おまけ

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