ありがちガブドレの学園パラレルです。
真面目さの欠片もない内容です…
たまにはこんなガブドレもいいですよねっ!?
ドレイスは天然でガブラスはヘタレ!
友達のザルガバースやバッシュ兄さんもどこかズレてます。
そんな妙なガブドレでもいいよ、という方のみ閲覧ください。
↓イメージイラスト(制服はブレザー希望!)

学園生活で最も大切なことは何か。
1. 勉学に勤しむ(生きて行く上で知識は大切なものだ)
2. 学歴(就職するにはあった方がいいな)
3. 人との交流(友達もできるし、恩師にも出会えるだろう)
だがここにきて一番大切と思えるのは3。
それも今までまったく興味がなかった異性との恋愛だ。
意識してしまうともう他のことが目に入らなくなってしまった。
想いを伝えるべきか。
それともこのままクラスメートとしての関係を持続し続けるか。
告白に失敗してしまったら、今後どう付き合ったらいいのだろう?
「で、私に相談を持ちかけたのか?ガブラス」
「彼女と仲のいい卿なら、何か解決方法が分かるんじゃないか?
もう自己解決できそうにないのだ、ザルガバース」
ザルガバースはクラスでも成績優秀で生徒会の一員でもあり、 ジャッジマスター試験も合格間違い無しと言われている男だ。 そんな彼が自分の友人であることは誇らしいことだ。 だがまさか彼もこのような相談を受けることなど予想していなかったであろう。
昼休み。
5限が始まるまでのこの休み時間は貴重だ。
いつものように昼食を終えると、思いきってザルガバースにこの話題を振った。
彼は腕組みをして考えていたようだが、俺の手元を目ざとく見てきた。
「ガブラス、それは?」
「う…!!これは」
ザルガバースは俺が手にしていた封書を素早く奪い取った。
「相談も何も。すでに対策を考えてきているではないか」
その封書こそが彼女へのラブレター。
昨夜から必死に書いていたのだが、今どきラブレターなど流行らないのだろうか。
今朝彼女のロッカーへ入れておこうかと思ったのだが急に羞恥を覚え、
やはり誰かに相談してみてから、という考えにおさまった。
ザルガバースはじっとその封筒を見つめたまま何も言わない。
「や、やはり手紙に書いて告白というのは古いか?」
「いや、問題はそこではない」
封筒の表には相手の名前が書いてあるだけだ。
『ドレイス様へ』
「宛名の書き方が間違っていたか?」
「別に可笑しくはない」
「では…何だ、ザルガバース」
封筒から俺の顔に目線を移したサルガバースは、真剣な目で俺に問いかけた。
「このレターセット…どうしたのだ?」
「レターセット?」
手紙を書く習慣のない俺は昨夜兄、バッシュの机の引き出しからレターセットを失敬してきた。
もちろん、下品なデザインではなく彼女の好みを考えて選んだものだ。
「このレターセットを買う勇気があれば、告白なんてなんでもなかろう?」
呆れた顔のザルガバースを見て、俺は封筒をまじまじと見直した。
「ドレイスってクマが好きなのだろう?」
レターセットはリラックマの絵柄であった。
バッシュはカワイイもの好きで、San-Xやサンリオのグッズを集めていた。
「どこからその考えが出てきたのだ?」
「彼女、よくクマの着ぐるみを着ているじゃないか」
眉間に皺を寄せて考えこんだザルガバースはふ、と思いついたように
「あぁ、あれか。ジャッジの鎧だアレは。どう考えたら着ぐるみになるんだ!」
まぁいい、といいつつ彼はまだ封がされていない封筒に手を掛ける。
「中を見てもいいのか?」
「あぁ、卿の意見が聞きたくて持ってきたんだ。間違った所があれば直して欲しい」
中の手紙は1枚。
ザルガバースはおもむろにそれを広げると目を見張った。
「やはり間違っていたか!?」
彼の反応に勢いよく立ち上がってしまい、椅子を倒してしまった。
「…まぁ、落ち着け、ガブラス」
彼は俺に座り直すよう指示すると、便箋を俺の目の前に突きつけた。
「この内容は便箋にしたためる必要性があるのか?」
便箋には俺の字で大きく
『好きすぎ』
と書いてある。何度も考えたあげく、コレが最良だと思ったのだ。
コレを書いたときの気持ちを思い出すとカっと顔が熱くなってくる。
「…プリントの端を切り取ってメモし、ドレイスの席にまで回せば済む内容だな」
あんまりなザルガバースの返答に焦った俺は
「ではどうすればよいのだ?」
「ふむ…。卿が文章を書くのがニガ手だということはよくわかった。
仕方がない。私が代筆してやろう」
「さすがは我が友!!頼んだぞ!!」
俺は頭を押さえて苦悩していた彼の手をグっと握りしめた。
優秀なザルガバースに任せておけば、まず心配いらないだろう。
*
放課後、俺はドレイスが部活動を終えるまで、
まだかまだかと逸る気持ちを押さえ、校門で待ち伏せした。
「来た…!!」
剣道部の主将をしている彼女は、後輩達の人気者でまず一人でいることが少ない。
だが今日は運良く取り巻きの姿は無かった。
「ド、ドレイス…!!」
「む、ガブラスではないか。私に何か用か?」
「これを受け取ってくれ!」
俺は呆気に取られるドレイスの手に無理矢理手紙を押し付け、
猛ダッシュでその場を去った。
「何だガブラスのやつ…。少しくらい話でもして行けばいいのに。つまらん」
ドレイスは受け取った手紙を読んだ。
『拝啓、ドレイス殿。
ようやく春めいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、この度は卿に積年の想いを伝えるべく
この手紙を送らせていただきました。
卿のその白い腕で相手をなぎ倒す姿を想うと胸が焦がれ、
眠れぬ日々が続いております。
その強靱さに身も心も劣る自分ではありますが、
卿を想う気持ちは何者にも負けぬという自信があります。
卿さえ宜しければ、ぜひ自分とお付き合いしてください。
ご多忙中とは存じますが、良いお返事をお待ちしております。
季節の変わり目に伴う風邪にはお気をつけて。
お元気でお過ごしください。
敬具』
ドレイスは目を凝らして一通り目を通すと眉を寄せて
「女に向かって強靱て。…何だ?この堅くて微妙に失礼な手紙は…。
内容からするにラブレターのようだが。…というかこの字、ザルガバースの字じゃないか。
恥ずかしくてガブラスに手紙を渡して貰ったのだな。
奴め、私のことが好きだったのか…?ふむ、どうしたものか」
勘違いをしたドレイスはその場で首をひねって悩み続けた。
実のところ、ドレイスもガブラスの事が好きで想いを告げられずにいたのだ。
やたら目の付く所をウロウロするガブラスのことが、
何時の間にか気になる存在になってしまったのだ。
「ううむ。今週の『週刊女性ジャッジ』には
女は自分が愛する相手より愛してくれる相手と一緒になった方が幸せになれる、
と書いてあったが…
やはり自分の気持ちに嘘は吐けぬ。
ザルガバースには申し訳ないがお断りしておこう」
ドレイスは決意の表情で校門を後にした。
*
「お早う、ガブラス。手紙は渡せたか?」
翌日、ロッカールームでザルガバースが片手を挙げて俺を呼び止めてきた。
「何とか渡せたが…。昨夜から緊張し過ぎて眠れていないのだ」
そう、結果が気になり、朝起きると酷い顔をしていた。
バッシュが心配して今日は休むように言ってきたが、
彼女から何らかの返答があるだろうから、休む訳にはいかない。
「授業中に眠るなよ。ジャッジマスターへの道が遠ざかるぞ、ガブラス」
フラつく身体を支えてくれたザルガバースに曖昧に返事をし、
教室へと向かおうとした。
「卿ら、ちょっと待ってくれ!」
ギョっとして振り返るとトタトタと小走りで駆け寄ってくるドレイス。
待ってくれ、朝一で返答か!?…まだ心の準備が!!!!
「昨日の返答だが…私には他に好きな相手がいるので無理だ!」
きっぱりと言い放った彼女はさっさと教室へ行ってしまった。
「ザルガバース、俺はもう帰る」
「まぁいいではないか。嫌われた訳でもなかろう?」
ガックリと膝をついた俺の肩にザルガバースはポムと手を置いて言ってくれたが、
今の俺には何の慰めにもならなかった。
幸せが!幸せが逃げて行くんだ〜!!!!
本日の教訓:自分の気持ちは自分の言葉で伝えましょう
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